物思いにふける@HatenaBlog

音楽など自分のやりたいことの棚卸し。物思いにふけって時間を有意義に過ごそう

自力で浦東空港から無錫まで

北京の地下鉄で自由に乗り降りできたのだから、きっと上海から無錫へも簡単に行けるに違いない、そんな簡単なノリで始めた小旅行だったのですが、それなりにエラい目に合いました。


出張で無錫に行くことが決まり、これが今年で4回目。普段は空港まで送迎車を出してくれるので空港から滞在先ホテルまで何も考えずに連れてってもらえます。ただ、彼らの運転はとても荒い。滞在先の無錫市まで、浦東空港から車で3時間、虹橋空港からだと1.5時間くらいかかるのですが、その間ひたすら恐怖に怯えていないといけません。もうあんな思いはしたくない+ちょっと中国にも慣れてきたので挑戦してみたいという気持ちもあり、今回は送迎車をお断りして自力で行くことにしたのです。


成田14時発、浦東16時着(時差-1時間)。




浦東空港から、世界唯一とかいうリニアモーターカーに乗り換え。中国語で「磁浮」って書かれていてまんまじゃん、と微妙に吹きつつ430km/hという速度に圧倒されました。確かに日本の新幹線より速いしかなり揺れる。大丈夫か?ってくらい揺れる。430km/hハンパない。地下鉄11駅分くらいを10分弱でぶっちぎり、50元。普通に地下鉄も並行して走っているのだけど、50元というのは高いのか?安いのか?高い気がします。



地下鉄を乗り継いで上海駅に到着したのが17時前。ここまでは良かった。ここまでは。。。。 


今年の7月に上海-南京間で新幹線が開通したらしいのでそのチケットでも買いに行きますかと上海駅をうろついたのですが、目的のチケット売り場が見当たらない。でっかい電光掲示板が備え付けられたチケット売り場を見つけたのだけど、なんかすげぇ人が並んでるし、目的の新幹線(Gで始まる便名)が電光掲示板に見当たらず、20分ほどうろうろうろうろ。ギブアップして英語の通じそうな人に聴いてみたところ、さっきのチケット売り場で良かったらしく、待つこと50分。ようやくカウンターへ!待ってやったぞチケットよこせ!


自分「我要买G○○○○、到无锡、一等席。」
駅員「カタカタカタ、カタカタカタ 没有!」
自分「えっ」
駅員「えっ」
自分「次の便は?(日本語)NEXT!!!NEXT!!!(英語)」
駅員「????」


まじか、困った満席。新幹線開通前の特急電車はとても混んでいて当日にチケット購入とか無理だったらしいんだけど、新幹線開通して改善されたんじゃないの?俺今日どうすればいいの?死ぬの?次の便ってなんて言えばいいんだ、知らない。(後日、「下一个」って言えばいいって聞いた。ちょっと意味違うけど通じるって。)


自分「到无锡!到无锡!到无锡!到无锡!我要今天去无锡!!」
知ってる限りの単語を並べくらいついて、無錫に行きたい無錫に行きたいと連呼していたら何とか困り具合が通じたらしく、周りの中国人も助けてくれてわいわい騒いでいると、カタカタと端末を操作して別の便を探してチケットを出してくれた。見てみると、


「上海虹橋〜無錫 二等席 48元」


おおおおいいいいい、虹橋って、浦東とは真逆の別の空港じゃねえかああああ何のために自分、浦東に下りたんだよおおおお、上海駅からの新幹線のチケットがほしいんだよよおお、てかどうやって行くんだああ という気持ちを込めて「虹橋!!!????」と大声でジェスチャー付で抗議したところ、虹橋への行き方を書いた紙を渡してくれました。きっと、同じリアクション取る人がたくさんいるんだろうな。英語と中国語で書かれていたのでしぶしぶ虹橋駅へ。


上海駅を出発したのが18時半くらい。紙に書いてある通り、上海地下鉄の1号線⇒人民広場で二号線へ乗り換えたところ、満員電車に遭遇。乗り換え距離も、東京駅中央線⇒京葉線 くらい歩く。死ぬ。暑い。ぼんやりしながらチケットに目をやると、「二等席」の文字が。あれー、一等席って言ったのに通じなかったのかなぁorzとへこみながら虹橋火车站駅へ。



虹橋駅はとても綺麗な駅で、人ごみもなく、上海駅のようなタクシーの呼び込み?もなく、快適な駅でした。




時間があったので、二等席を一等席に換えてもらいつつ(+50元)、新幹線の発着時間まで待合ラウンジで待機。出発時間が近くならないとゲートが開かずホームへ降りられない、というのが日本の新幹線と違うところでしょうか。15分ぐらい前にゲートが開いて駅のホームへ。


うわー本当に日本の新幹線だー。一等席というのは、多分日本で言うところのグリーン車。1、2回日本の新幹線のグリーン車に乗ったことがあるけど、まんまの座り心地です。


そして案内もなく出発。20:18発。出発するときの雰囲気といい、音といい、乗り心地といい、本当に日本の新幹線そのままでびっくりしました。そりゃ同じ機体を使ってるのだからそうなるよね。窓を流れる景色も、夜のせいか日本とほとんど変わらないのです。ここが中国だっていうことを忘れてしまうくらい日本での乗り心地そっくり。



新幹線に乗ること1時間弱。無事に無錫駅(无锡站)に到着。なにこの駅すごい綺麗!広いし綺麗!でも窓口は1つしか開いてなかったのでした。。。




しかしその後待っていたのはタクシー待ち地獄。こいつら、行列完全無視だ。。。喧嘩になりながら、前にいるおばあちゃんと「なんかもう、めちゃめちゃですね」「中国なんてこんなもんよ」「そうですか、じゃあのんびり待ちましょうかね」「待ったら負けだけど、あなたはそのほうがいいかもね」と顔と目線と心で会話しつつ待つこと40分。ようやくタクシーに乗れました。タクシーの運転手さんがとっても陽気な人で色々喋りかけてくれたんだけど、全くわからん。にも関わらず喋り倒してくれた中で唯一成立したコミュニケーションが、


「你是日本人吗?」
「是的」
「オー」


自分が日本人と分かっても、それでもジェスチャー交えて話しかけてくれる運転手。いや前向いて運転してって思ったけど、なんだか嬉しい気持ちに。こういうとき、ああ言葉が通じないってもどかしいなって実感しますよね。降りて会計するときに「アリガトウサヨナラー!」と言ってくれたのが印象に残りました。



そしてホテルの部屋へ到着。もうその日はバッタリ、。。。


■教訓

    • maglevは1回乗ればいいかな。お金高いと思う。地下鉄で何分かかるか分からないけど。。
    • 北京と同じく地下鉄の切符買うときは1元コインがあったほうがよい。紙幣全然認識しねぇ。
    • どうしても自分で新幹線チケットを買う必要がある場合は、なるべく早い時間にチケット売り場に行くこと。夕方だと激混みになるし、窓口の数がなぜか4つに減っちゃうし、チケットの自動販売機も全てSTOPしてしまう。
    • 上海駅から地下鉄1号線乗り換えは距離ありすぎ。駅で渡される乗換手順メモは信じるな。階段登り降りありすぎ。4号線⇒2号線と乗換えたほうが多分良い。スーツケース転がしながらこの距離と階段はキツい。
    • 駅まで行かずに空港で新幹線のチケットとか買えないの?? ⇒ 無いって言われた。
    • 新幹線は、多分二等席で充分綺麗なはず。日本の新幹線と全く同じだし。
    • タクシー乗り場では広い心で待て。喧嘩に巻き込まれたらたまらん。


■かかったお金: 合計210元くらい(無駄足含む)

    • 浦東空港⇒??駅     maglevで50元。
    • ??駅⇒上海火车站  :地跌で5元。
    • 上海(虹橋)⇒无锡站 :98元。
    • 无锡站⇒ホテル    :40元。

ちなみに、浦東まで契約送迎車に来てもらうと、550元。半額以下!!

明日8/1に日本に帰りますが、その時は虹橋空港からなので少し安心。でも虹橋火车站から空港まで地下鉄⇒ターミナルバスと難関があるらしいのです。2010/10からは地下鉄が通るらしいのですが。。。。 無事に帰れるかな。